2022年09月26日

3Dプリンターのデータ作成後の一連の流れ

データ変換する
3DCADもしくは3DCGソフトで作成したファイル形式を3Dプリンターに対応しているファイル形式に変換する必要があります。3Dプリンター用のファイル形式はいくつか種類がありますが、「STLファイル」に変換されることが多いです。

どのファイル形式にすればいいのかわからない場合は、STLファイルで変換しておけば問題はありません。

ほとんどのCADソフトは、STLファイルで保存することができますが、ファイル形式に対応していない場合は別途ソフトウェアを用意して、ファイルを変換する必要があります。


スライサーソフトを使ってGコードに変換する
3DCADや3DCGで作成したデータのままでは、3Dプリンターで出力することができません。
3Dプリンターで出力するためには、3Dプリンターが読み取れるファイル形式に変換する必要があります。

そのため、STLデータからGコードと呼ばれるファイル形式に変換していくのですが、その変換作業はスライサーソフトを活用します。スライサーソフトでは、造形物の充填率や積層の高さ、ノズルの移動速度などを設定することで、Gコードが生成されます。


Gコードが生成されるというのは、何を意味するのかというと、STLデータをもとにどのようにノズルを動かして、積層していくのか、その手順を示したものです。

このGコードはプログラミング言語なので直接編集することもできますが、プログラミングがわからない人はスライサーソフトを使って、Gコードを生成した方が上手くいくでしょう。

Gコードが完成したら、このデータをもとに3Dプリンターで造形物を出力することができます。

----------------------------------------------------------------------------
skysmotor.comブラシレスDCモータ平行軸ギヤードモータなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by maa2ya8 at 15:48Comments(0)

2022年09月19日

建築業界における3Dプリンターの活用事例

ここでは日本国内での建築業界における3Dプリンターの活用事例をご紹介します。日本では、10平方メートル以下の建築物でないと建築確認申請が必要になるため、3Dプリンターによる建築は難しいと言われています。

しかし、建築会社による3Dプリンターの研究は、積極的に行われており、2022年2月には建築許可を取得した事例も出てきたことで、より建築3Dプリンターの技術の発展に期待が寄せられています。


日本国内初の建築許可を取得した建築物施工

2022年2月に東京都港区の企業「株式会社Polyuse」は、群馬県吾妻郡の「株式会社MAT一級建築士事務所」による設計を元に、国内初の建築基準法に準拠した建築物を施工しました。場所は群馬県渋川市内で、倉庫の用途として建築されています。

株式会社Polyuseは、国内で唯一の建築用3Dプリンターメーカーで、海外で先行して3Dプリンターを用いて建築物の施行を実施し、業界を牽引しています。

今回建築した倉庫は、12個の建築部材を組み立てて施行する方式を採用。面積が10平方メートルを超える建築物のため、建築確認申請を取得しての建築となります。各部材はモルタルを充填して造形を行い、従来のコンクリート壁に適応される基準値以上の強度を実現。形状は3Dプリンターが得意とするR形状を取り入れています。

約24時間で施工が可能な3Dプリンター住宅

2022年3月、兵庫県西宮市の「セレンディクス株式会社」は、愛知県小牧市の百年住宅(小牧工場)にて、日本初の3Dプリンター住宅「Sphere(スフィア)」を完成させています。

Sphereは、海外のコンソーシアム参加企業である3Dプリンターメーカー2社と共同して躯体を出力。約20トンの躯体の組み上げは3時間、防水処理や開口部などの住宅施工は、わずか23時間12分で完了しています。また、床面積10平方メートル以下の建築物のため、建築基準法の対象外として建設が可能です。


Sphereはコンソーシアム参加企業向けに、グランピング・別荘・災害復興住宅の用途として限定予約販売を開始予定。約300万円とリーズナブルな価格での提供を実現しています。

建築模型の製作

3Dプリンターは建築用としてだけでなく、一般的な熱溶解積層方式などの3Dプリンターを用いて建築模型を作るのにも活用されています。

従来はスチレンボードやアクリルなどを切り貼りして製作されていましたが、3Dプリンターの普及により、CADデータがあれば自動で建築模型を製作できるようになりました。また、3Dプリンターでの建築模型製作は、手間がかからないだけでなく、納期の短縮や人件費・材料費のコストを抑えられるのもポイントです。

----------------------------------------------------------------------------------------
skysmotor.comユニポーラステッピングモータハイブリッドステッピングモーターなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by maa2ya8 at 16:27Comments(0)

2022年09月14日

3Dプリンターでルアーを作る方法

3Dプリンターでルアーを作る方法は以下の通りです。

3DCADでルアーをモデリングする
スライサーソフトで3Dプリント用データに変換する
3Dプリンターでルアーを造形する
ルアーに付いているサポート材を取り除く
ルアーを組み立てる
それぞれの工程について詳しく解説します。

3DCADでルアーをモデリングする
最初に3DCADでオリジナルのルアーをモデリングしていきます。手順は3つで、初歩的な3DCADの操作方法を覚えていれば、誰でも簡単に作成できます。


【ルアーのモデリングの手順】

ルアーの形をつくる
ルアーの中を空にする
ルアーの部品を付ける

3DCADの操作の経験がなくてソフトの操作が難しい場合は、ダウンロードサイトから3Dデータをダウンロードする方法をおすすめします。ルアーの3Dデータは「MakerBot Thingiverse」でダウンロードできます。

スライサーソフトで3Dプリンター用データに変換する
3DCADでモデリングした3Dデータは、3Dプリンター用データ(STL形式)に変換する必要があります。

【3Dプリンター用データへの変換方法】

メニューから「ファイル」を選び「保存」を選択する
保存する場所を選択する
ファイルの種類から「STL」を選択する
ファイル名を入力して「OK」を押す
3Dプリンターでルアーを造形する
3Dプリンターにデータを読みこませて、ルアーを造形していきます。3Dプリンターでオリジナルルアーをプリントする場合は、空中に浮く部分を極力なくしてください。その理由は、空中に浮く部分にはサポート材が付き、造形後に後処理で取り除かなければいけないためです。


ルアーに付いているサポート材を取り除く
オリジナルルアーがプリントされたら、3Dプリンターの台から取り出します。ルアーの形状や印刷方向によっては、ルアーにサポート材が付いているため取り除いてください。

サポート材を取り除いたら、ヤスリなどを使用して磨くとキレイな形状に仕上がります。

ルアーを組み立てる
オリジナルルアーのボディと部品を取り付けたら、お風呂場や洗面台などで問題なく使用できそうかを確認してください。ルアーが水中を上手く泳いだら、下地をコーティングして装飾や塗装をしていきます。

------------------------------------------------------------------------------------------
skysmotor.com中空ステッピングモータスイッチング電源などを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by maa2ya8 at 12:13Comments(0)

2022年09月06日

3Dプリンターの使い方

家庭用3Dプリンターが普及しつつあることからも分かるように、3Dプリンターは意外と簡単に使うことができます。それでは、一般的な家庭用3Dプリンターの使い方を紹介していきます。

3Dデータを取り込む
まずはプリントしたい造形物の3Dデータを用意する必要があります。3Dデータは自分で作ることもできますが、知識と高度な技術を要します。3Dプリンター初心者はネットで無料の3Dデータをダウンロードしてくるのがいいでしょう。


オススメはアメリカの大手3DプリンターメーカーMakerBotが運営するサイト「Thingiverse」。アクセサリー、生活雑貨、フィギュアといった豊富な種類の3Dデータが公開されています。

スライサーでデータを変換する
しかし3Dデータだけでは造形物をプリントすることはできません。用意した3Dデータは「スライスソフト」または「スライサー」という変換ソフトを使ってデータ形式を変換する必要があります。


主なプリント素材となるフィラメントを溶かす温度のほか、プリントする際にどれくらいの精度でプリントするか、厚さはどれくらいにするかという細かな設定は全てスライサーによって決められています。

スライサーで設定することで、同じものでも解像度を上げてより緻密な造形物としてプリントすることができます。スライサーは3Dプリンターに付属しているものや無料のもの、有料のものなど様々あります。

3Dプリンターでプリントする
準備ができたら、いよいよ3Dプリンターでのプリントに移ります。材料をセットした後は各3Dプリンターの説明・注意事項をよく読み、プリントを開始しましょう。プリントを開始すればあとは3Dプリンターが全て行ってくれますので、何か手を加える必要はないと思います。

完成するまで慌てず騒がず、気長に終了するのを待ちましょう。PCで他の作業をしていても問題ありませんが、うっかり間違えて作業を中断してしまわないように注意です。

------------------------------------------------------------------------------
skysmotor.comバイポーラステッピングモータBLDCモーターなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。

  

Posted by maa2ya8 at 16:15Comments(0)

2022年09月01日

3Dプリンターで使用する主な素材と特徴を紹介

▼熱溶解積層方式(FFF・FDM) 
溶かした樹脂をソフトクリームのように下から上へ一層ずつ材料を積み上げ作品を作り上げていきます。

一般ユーザー・企業向けどちらの用途においても最も多く用いられる一番メジャーなプリント方式です。

また熱溶解方式の材料は一般的に「フィラメント」と呼ばれます。

【PLA】
●特徴

3Dプリンターの材料は溶けた状態から固まる際に熱収縮が起こります。

特に冬場は気温の低下によって熱収縮が大きくなり「反り」が起こりやすくなります。

しかしPLAは、熱収縮や反り等に強いため「安定して造形」ができます。

そのため初心者の方でもお使いいただきやすく人気の材料となっています。

また植物成分由来となっているため、土に埋めると自然に還ります。

環境負担も少なく環境にやさしい素材です。

カラーバリエーションも多く、造形を楽しむことができます。

●注意点

とても固いプラスチックのため、造形品の研磨(ヤスリがけ)がしにくい特徴があります。

また塗装がしにくい(塗料がうまく乗らない)という特徴もあります。

(サーフェイサーで下地処理をすることで塗装はできます)

●どんな造形に向いているか

大きい造形、後加工の少ない造形など

【ABS】
●特徴

ABSも3Dプリンターの材料としてよく使われている人気の材料です。

ABSはPLAに比べて柔らかく、造形後に表面を磨いたり塗装をするなどの加工に向いている材料です。

そのためアート系の方やフィギア作りをしている方など、造形後に後処理加工を行うユーザーに人気の材料となっております。

カラーバリエーションも多いです。

●注意点

ABSは「柔らかい」という大きなメリットの反面で、PLAと比べて造形時に熱収縮が起こりやすい特徴もあります。

そのためプラットフォームを加温できる機種でなければ使用できない材料となります。

(プラットフォームを加温することで熱収縮を小さくして反りを防止する必要があります)

【タフPLA】
●特徴

タフPLAはABSとPLAの「メリット」を組み合わせたような材料です。

(XYZプリンティングのオリジナル商品です)

ABSのメリットである「造形品の研磨、塗装がしやすい」という特徴と、PLAのメリット「造形がしやすい」という特徴を掛け合わせた材料です。

PLAと同様にプラットフォームの加温がなくても造形ができるので全ての機種で使用することができます。

●注意点

カラーバリエーションがホワイトとブラックの2色のみとなります。

●どんな造形に向いているか

強度も見た目の滑らかさもバランスよく作りたいという作品など

【PETG】
●特徴 

PETGのもととなるPET(ポリエチレンテレフタレート)は、ペットボトルの材料として、世界で最も利用されているプラスチック材料です。

PETGはPETよりも丈夫で耐久性のある材料となります。

材料の特徴として「耐久性が強く、衝撃に強い頑丈な点」が挙げられます。

また耐候性も高く造形後も黄変しにくいといった特徴もあります。

(フィラメントは通常、紫外線にあまり強くないので造形後の品質低下に繋がります)

タフPLAと同様にABSとPLAの良いところを掛け合わせた特徴を持ち、造形もしやすいので、プラットフォームの加温も不要で全ての機種で使用することができます。



●注意点

PETの特徴を持つため、カラーが透明系のみになります。

●どんな造形に向いているか

消耗品ではなく長期的に使っていきたい作品、クリア色で作りたい作品など

【カーボンPLA】
●特徴

カーボン(炭素繊維)とPLAを合わせた材料です。見た目の仕上がりとしては、マットな質感のある作品を作ることができます。

またカーボンを含んでいることで、PLAより「軽量ながらも強度や耐衝撃性のある材料」となっています。

●注意点

カーボンPLAを使用するためにはオプションパーツである「高硬度エクストルーダー」が必要となります。

カーボンの粉末が含まれているため、ノズルにフィラメントが残るとノズル詰まりが発生する可能性があります。

使用後は毎回しっかりとノズルクリーニングを行う必要があります。

●どんな造形に向いているか

軽量かつ強度の必要なもの。

(例:ドローンパーツ、ラジコンパーツ、プロペラパーツなど)

【メタリックPLA】
●特徴

銅の粉とPLAを合わせた材料です。見た目の仕上がりとして、銅の粉が含まれているため金属のような高級感や重量感のある作品を作ることができます。

また造形後に磨くことでさらに光沢を帯び、アート作品やアクセサリーづくりの可能性が広がります。

●注意点

赤銅の粉末が含まれているため、ノズルにフィラメントが残るとノズル詰まりが発生する可能性があります。

使用後は毎回しっかりノズルクリーニングを行う必要があります。

造形物の強度が他のフィラメントに比べて低い(衝撃に弱い)という特徴があります。


●どんな造形に向いているか

金属っぽい造形物、彫像、骨董品の複写、フィギュアのアクセサリーなど

【TPU】
●特徴

これまでの材料では再現できなかったゴムやホースのような「弾力のある材料」です。

積層間の粘着も良く、試作品から最終製品まで幅広い用途で使用可能です。

※使用可能機種:

ダヴィンチSuper

●注意点

柔らかい材料のため、フィーダー(フィラメントの出し引きをする歯車)が1ヵ所の3Dプリンターでは、ノズルから材料を押し出す力が弱くなり造形失敗につながる可能性があるため、フィーダーが2ヵ所あるプリンターで使用する材料となります。

(そのためサブフィーダーがセットできるダヴィンチSuperのみで使用可能となります)

●どんな造形に向いているか

弾性・強度・耐久性が必要な試作品など

(例:スマートフォンカバー、自転車ハンドルカバー、靴底、財布など)

--------------------------------------------------------------------------------------
skysmotor.comブラシレスDCモータリニアステッピングモータなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by maa2ya8 at 15:48Comments(0)