2022年05月21日

金属3Dプリンターに関するよくある質問

金属3Dプリンターではどのような製品が作れる?
金属3Dプリンターは複雑な形状でも製造しやすく、金型も必要としないことから、従来の手法では難しかった製品の製造や、金属製品の試作品などに適しています。現在では、航空宇宙産業・自動車産業・医療などの最先端技術が求められるシーンで導入されつつあります。

例えば、これまで切削加工で製造していた部品を、解析ソフトで最適な構造に設計し、金属3Dプリンターで造形することで、部品の強度と軽量性を両立させたり、部品の組み合わせで出来ていた製品を一体で造形することで性能を向上したりといった使い方がされています。生産量の多い製品の場合は、直接完成品を作るのではなく、簡易金型を3Dプリンターで製作してから、生産を行うこともあります。


上記の用途のように、造形したい製品が金属製のモノであれば、金属3Dプリンターは便利です。一方で、新製品の意匠や構造のチェック、モックアップなどのように、金属素材でなくとも問題ない用途であれば、樹脂3Dプリンターでも対応できます。樹脂3Dプリンターは、金属3Dプリンターに比べて機械が小型かつ、本体価格がリーズナブルなモデルが多いため、導入のハードルが低い傾向にあります。そのため樹脂材料でも問題のない方は、一般的に多くラインナップされている熱溶解積層法方式や光造形方式の樹脂3Dプリンターも検討してみるとよいでしょう。

金属3Dプリンターと切削加工の使い分け方は?
マシニングセンターやNC旋盤などを用いる切削加工は、加工精度の高さや仕上げの種類が豊富にあるのがメリットです。作業工程が効率化されていれば、完成までにかかる時間も少なく済むでしょう。また、基本的に切削加工で対応できる形状であれば、金属3Dプリンターよりもコストを抑えられることも多いです。

しかし、切削加工は刃物を使って切削するため、複雑な形状の製品に対しては、刃物が入り込めず、加工ができません。また、金属の塊を削り出して製造するため、切粉として廃棄される材料が多いのもデメリットです。


複雑な形状で切削加工できない製品は、金属3Dプリンターなら対応できます。金属3Dプリンターは、専用の機械と材料、および3Dモデルのデータが必要ですが、切削加工では作れない形状でも対応できるのが強みです。

これらの内容から、使い分け方としては、マシニングセンターなどの工作機械で加工できるモノなら切削加工を、そうでない場合は金属3Dプリンターを用いて製造するとよいでしょう。

ただしロット数の多い製品の場合は、大量生産に適した鋳造や鍛造の選択肢も考慮する必要があります。切削加工と同様に、鋳造や鍛造で対応できない形状の場合は、ロット数の多い製品に対しても金属3Dプリンターの選択肢が入ります。

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Posted by maa2ya8 at 15:32Comments(0)