AIってどんなもの?

maa2ya8

2023年07月20日 11:30

ロボットと関係性の深い「AI」についても、もう少し詳しく掘り下げていきましょう。

AIとは、「Artificial Intelligence(人工知能)」の略語で、しばしば人間のような知能・学習能力を持つコンピュータのことを指すと説明されがちです。本来は動物や人間など自然に産み出された知能(自然知能)に対し、人工的に作り出された、ある種の賢い判断や行動を行えるものを意味します。

現代科学で人工知能を実現できる方法が、ほぼコンピュータ、ないしコンピュータプログラムに限られるため、上記のような説明となると思われますが、例えばアシモフのSF小説に登場するロボットの人工脳は、培養液のような中で製造される描写があり、半導体で構成される現代のコンピュータとはかなりイメージが異なるようです。


もともと「コンピュータ」は「計算機」という意味だったのですが、今や複雑な計算と認識、分析、判断を行えるものとなり、それゆえにコンピュータという言葉そのものが人工知能を表すように変化しているとも思われます。

また、「人間のような」という部分についても、AI、人工知能が必ずしも人間のような思考形態を行う必要も、また必然性も本来ありません。そもそも、半導体という人間の身体、脳を構成するタンパク質などから成る生物細胞とは全く異なる要素で作られたコンピュータが、人間と同様の思考を行える保証はないです。あくまで人間の思考を元に考えられたプログラムを組み込むことで「人間を真似た」思考を模倣しているだけとなります。

現在のAIのほとんどは、プログラムしやすい特定の目的に特化して作られた「特化型人工知能」と言われるものになります。チェスや囲碁、将棋で人間の世界チャンピオンと対戦するようなAIがその代表例の一つと言えるでしょう。
現代社会の様々な場面で活躍する、画像処理や音声認識、自然言語処理を行うAIも基本的に特化型人工知能になります。
人間の代わりにさまざまなことを実行してくれるApple社の「Siri」やお掃除ロボット、Google社の自動翻訳などに代表されるように、私たちの生活の身近なところで「特化型人工知能」と呼ばれるAIは画期的な役割を果たし、私たちの生活をより良いものにするために日々使われています。

対して、さまざまな問題・課題に対して、自ら柔軟に認識・判断を行えるAIは、「汎用人工知能」と呼ばれます。汎用人工知能は、様々な分野での活用が期待されていますが、現在の技術では、汎用人工知能の実現はしていません。

人間は、これまでの経験や知識、または想像力などを様々に駆使し、未知の事態に対しても柔軟に対処することができます。AIには、このように現実の様々に複雑な問題への対応がしばしば期待されるため、「人間のような」という言葉が冠せられるのかも知れません。
そして、人間と同等、あるいは人間以上の重要な判断を行えるAIに対し、人は何かしらの感情や意識、感性などといった「人間的な要素」を望むのでしょう。


さらに近年では、「深層学習(ディープラーニング)」と言われる人工知能に対する機械学習の方法の一つが多く使われるようになっています。
この技術は、生物の神経細胞とそれによる神経ネットワークを模倣したニューラルネットワークを多層にして用い、そこに大量のデータを流し込み、入力されたデータのパターンに応じた望ましい出力が得られるよう、学習をさせる方法です。
人間が複雑なプログラムを考える必要がなく、とにかく大量のデータを用いられれば結果が得られることから、現代のデータ社会において非常に多く使われるようになりました。
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